二代目家元 玉城秀子

二代目家元 玉城秀子玉城流家元紹介

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略歴

生誕~舞踊家としての歩み

二代目家元、玉城秀子は、昭和16年11月27日、玉城盛義の孫娘として生まれ、その養女として育てられました。4歳のころから盛義に就いて琉舞を習い始め、23才で免許を与えられ、普天間で琉舞研究所を開設しました。本格的な舞踊家としての第一歩を踏み出した秀子は、門下生の育成に当たる傍ら、玉扇会を代表する踊り手として、全国各地はもとより、東京国立劇場や、ソ連、ポーランド、インドネシア、北米、南米、ハワイ等、世界各地での公演に参加したほか、さらに舞踊劇「収納奉行」「旅宿」「旋風」「悲恋ぎつね」などの演出、振り付けや「春の風」「夏姿」「太鼓ばやし」「玉扇の舞」などの舞踊を振付けるなど、創作面でも素晴らしい才能を見せ、将来性のある舞踊家として嘱望されています。

玉城流家元を襲名~現在


昭和42年から現在まで、琉球新報社主催芸能コンクールの審査員を務め、昭和46年12月、盛義亡き後は玉扇会を支える柱となり、翌47年には沖縄県指定「沖縄伝統舞踊」の後継者に認定され、昭和50年には二代目家元を襲名しました。
秀子が襲名後は、翌年各師匠の技術向上と型の乱れを防ぐため「七踊りの会」を主催し、以後これが定例の発表会として定着し、七踊り会ブームの契機を創出しました。また、沖縄迎賓館の長期公演など、玉城秀子舞踊団として多くの門下生が活躍できる機会を作り、門下生に自信を与えると共に、実力の向上を図るという効果的な指導を行い、今や新しい時代にチャレンジする指導者として高く評価されています。

活動内容

1975年 玉城流玉扇会二代目家元襲名公演
1977年 第一回「古典七踊りを観る会」(現在26回継続中)
2000年 玉城盛義・秀子創作舞踊選集「寄らてぃ遊ば」
2004年 国立劇場おきなわ開場記念「玉城秀子の会」創作組踊 中城落城
2006年 玉城盛義三十三年忌追善公演「報思の舞」
2009年 玉城盛義生誕百二十周年・国指定重要無形文化財「琉球舞踊」保持者認定記念公演
      第七回 玉城秀子の会「能羽の花道」
2014年 玉城流二代目家元襲名四十周年記念公演 玉城秀子の会
2019年 令和新元号記念・首里城復元チャリティ公演
          玉城流玉扇会創作の世界「花・玉城」
その他、国立劇場主催公演、県外・海外公演等々へ出演参加。

活動実績

1989年 那覇市観光功労賞(団体)受賞
1996年 沖縄県指定無形文化財「沖縄伝統舞踊」保持者認定
2005年 沖縄県文化功労章 受賞
2009年 国指定重要無形文化財「琉球舞踊」(総合認定)保持者認定
2016年 琉球新報賞 受賞
2018年 那覇市政功労者受賞
2020年 文化庁長官賞受賞

三代目家元 玉城盛義 へ継承される