古典舞踊の基礎を大事にし、玉城流の型を正しく後世へ伝える。「組踊り」の役者として国立劇場おきなわで第一線として活躍中。

三代目家元 玉城盛義(二代目)

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略歴

三打目家元 玉城盛義(二代目盛義/本名:大田守邦)

琉球舞踊、組踊、沖縄芝居、琉球歌劇などの伝統芸能を中心に県内外、海外公演にも積極的に参加出演し、また現代演劇、ミュージカル、CM、映画などジャンルを超えて活躍中。舞踊劇、新作組踊の演出も手掛ける。

生誕~舞踊家としての歩み

昭和41年玉城盛義さんは1966年沖縄県那覇市生まれ、曽祖父が玉城流の創始者で、沖縄の近代芸能史に功績を残した玉城盛義(たまぐすく・せいぎ、1889-1971)、祖母が乙姫劇団(1949年に結成、2002年に解散)の女優、脚本家、演出家として活躍した玉城初枝(たまぐすく・はつえ)で、玉城流玉扇会(たまぐすくりゅう・ぎょくせんかい)2代目家元で、国指定重要無形文化財「琉球舞踊」保持者の玉城秀子(たまぐすく・ひでこ)さんに師事している。

玉城流三代目家元を襲名~現在

2009年より沖縄芝居実験劇場の代表を引き継ぎ、流会派を超えた仲間たちと沖縄が世界に誇る伝統芸能の実験的な舞台にも挑戦している。同年に高円宮殿下記念地域伝統芸能奨励賞、2011年に沖縄タイムス芸術選奨演劇部門大賞を受賞、「玉城盛義」を襲名した。

2012年に開催した二回目独演会(沖縄、東京)では古典舞踊を中心に構成し、その舞台が評価され、平成24年度(2012年)『文化庁芸術祭舞踊部門優秀賞受賞。その後も玉城流玉扇会「組踊の会」を開催するなど、格調高い沖縄の伝統文化を世界に向けて発信するべく積極的に取り組む。

2017年、自身の自然体で風格ある「玉城流」の型と技を学び、盛重、盛義、秀子と繋がる「正統派」の芸脈の継承者として流儀の技芸の検証をライフワークとしている。

活動内容

2010年 玉城流三代目家元 玉城盛義襲名公演
2014年 玉城流二代目家元襲名四十周年記念公演「玉城秀子の会」
2016年 平成二十八年度文化庁芸術祭オープニング「日本の四季」
2016年 玉城流玉扇会組踊の会(五回継続中)
2018年 第四回独演会玉城盛義の会:国立能楽堂
2019年 天皇陛下御在位三十周年・組踊上演三百年・国立劇場おきなわ開場十五周年記念
          組踊と琉球舞踊 組踊「二童敵討」(阿麻和利)
2020年 京都春秋座公演 琉球舞踊と組踊 組踊「二童敵討」(阿麻和利)
2021年 日本博皇居外苑特別公演「祈りのかたち」
その他 国立劇場主催公演、県内、県外、海外公演等

活動実績

1974年 玉城秀子に師事
2003年 師範免許拝受
2010年 高円宮記念地域伝統芸能奨励賞受賞
2010年 沖縄タイムス芸術選奨 演劇部門大賞受賞
2013年 玉城流三代目家元 玉城盛義襲名
2013年 文化庁芸術祭 舞踊部門優秀賞受賞
2016年 国指定重要無形文化財「組踊」(総合認定)保持者認定